まんがでにほんご ぼうけんアカデミーで 日本語を指導する
日本語を初めて学ぶ小・中学生のための教材を、誰でも、どこでも、自由に。はっけん、はっしん、だいぼうけんを軸にした学びをサポートします。
全体監修東京学芸大学 教職大学院 米本和弘 准教授
開発協力福岡市教育委員会
まんがでにほんごぼうけんアカデミーとは
「まんがでにほんごぼうけんアカデミー」は、日本語を初めて学ぶ小・中学生を主な対象とした教材です。
ワクワクする出会いからはじまる学び
はっけん!
マンガで楽しく学べる!
親しみやすいキャラクターが繰り広げるぼうけんには、ワクワクする出会いや好奇心くすぐられる発見がいっぱい。日本語を初めて学ぶ子どもが楽しみながら学習を進め、文化を理解したり、コミュニケーションをする力をつけたりすることを目指します。
主体的に考え、つながる学び
はっしん!
ことばを使いたくなる活動例がここに!
具体的な場面・状況を想定した楽しい活動をたくさん掲載しています。活動を通して、主体的に「話す」「伝える」をくり返しながら、経験したことや考えたことをことばにし、他者とやり取りをすることを通して日本語で伝え合い、理解し合う力を高めていきます。
大海原に漕ぎ出すための学び
だいぼうけん!
将来を切り開く第一歩
教材を通して、ことばの力に加え、学習に主体的に参加する力や、社会に積極的に参画する力を育みます。ぼうけんアカデミーの体験が、日常生活のなかで友達や周囲の人との関係性を築き、自分自身の力や可能性と向き合うきっかけとなり、「自分らしく生きる」将来へ踏み出す第一歩となることを目指しています。
目的や習熟度に合わせた3つのステップ!
「はじめる」「すすむ」「ふかめる」の3つのステップで構成されています。授業で使う教材と指導案がセットになっており、絵カードや宿題も揃っているので、指導者が特別な準備をしなくてもすぐに使えます。
どこでも だれでも
小・中学校などの教育機関や地域の日本語教室、自宅での一人学習など、様々な学習環境に対応しています。教材はホームページ上で閲覧やダウンロードが可能で、日本国外からもアクセスもできます。
何度でも 自由に
ホームページ上の教材には音声機能があり、マンガの場面や学んだ日本語を繰り返し聞くことができます。教材は PowerPoint® でダウンロード・編集が可能で、子どもの学習や指導者の進め方に応じて柔軟にお使いいただけます。
マンガの世界・登場人物

マンガのタイトルは「ぼうけんアカデミー」。個性豊かな島々が点在する架空の世界を舞台に、言葉や文化、育ってきた背景や国籍が違ってもみんながワクワク楽しめるファンタジーの世界を設定しました。子どもたちが冒険家を目指して学びながら、大きな船の学校で不思議な島々をめぐります。授業の導入でマンガを読み、その中に登場する表現を実生活に結び付けながら、生きた日本語を学ぶ仕組みになっています。
実践のヒント
01子どもの知っていることを生かす
子どもがすでに持っている知識や経験に目を向け、それらを学習に生かすことは、学習を支えるだけではなく、子どもが自分と学習内容を結びつけながら主体的に取り組むきっかけにもなります。また、多様な背景をもつ子どもが共に学ぶ場では、互いの共通点や相違点に気づくことが、自己理解を深めることにもつながります。
02安心して学べる場をつくる
子どもが安心して参加できるよう、楽しく受容的な雰囲気で授業を進めることが大切です。お互いの発話や表現に耳を傾けたり、受け止めたりすることによって、学習への意欲を高めるとともに、ことばを使ってみようとする気持ちを育てます。小さな成功や伝わった経験を大切にしながら、自信を育てていきます。
03子どもが動くのを待つ
子どもが「知りたい」「やりたい」「ことばを使いたい」と感じ、動き出せるよう、少し待つことも一つの方法です。指導者がすぐに「教えよう」とするのではなく、子どもなりに試したり、考えたりする過程を大切にし、「気づき」を促すようなやり取りや工夫を取り入れたりすることも有効です。
04覚えなくてもOK
ことばは繰り返し使いながら身についていきます。「目標とした内容は、その授業の中で完璧に覚える」「これを覚えないと次の授業に進めない」と考えるのではなく、学習を進めながら、必要に応じてふり返ることが定着を支えます。
05みんなを巻き込む
授業では、指導者と子どもの間のやり取りに加えて、子ども同士や周りの人たちとの関わりも大切です。そのような場をつくることは、より多くの人とことばを使う機会を生み出すだけではなく、子どもが学び、生きる環境がより豊かなものになります。
06一人ひとりに合わせる
子どものことばの力や経験、学習や理解の仕方は一人ひとり異なります。取り上げる内容や学習の進め方についても、本人の様子を見たり、保護者の意向を確認したりしながら、活動の量や進度、支援の方法を調整し、子どもにとって無理のない形で取り組めるようにすることが大切です。
07安心して表現できる方法を選ぶ
人前で話すことは、子どもにとって負担や緊張を伴う場合があります。そのようなときには、書く活動に切り替えたり、代読したり、録画を用いたりするなど、様々な方法で表現できるように工夫します。子どもが自分に合った形で安心して参加できることが、継続して学ぶことを支えます。
08多様な手がかりで支える
ことばの意味や使い方は、手がかりがないと捉えるのが難しいものです。母語(翻訳ツール)や絵、写真、実物、ジェスチャーなどを手がかりとして活用することで、理解や表現を支えることができます。文字だけに頼るのではなく、多様な方法を組み合わせることによって、学びの入口が広がります。
09教室の中と教室の外をつなぐ
ことばは授業の中だけでなく、学校内外のさまざまな場面で使うことで身についていきます。在籍学級で学習内容を共有したり、活動に一緒に取り組んだりすることで、学んだことばを実際のやり取りへと広げていくことができます。
10多様な背景に配慮する
生活習慣や価値観、コミュニケーションの取り方などには、文化や背景による違いがあります。それぞれの違いを尊重しながら対話を通して理解を深め、日本の生活や学校の習慣についても共有しながら、子どもが安心して参加できる形で学習を進めることが大切です。

